当社は、紅茶・ハーブ業界の成長は環境の成長にかかっていることを認識しています。
ラジオの力を活用してよりサステナブルな実践について農家を指導
世界中の遠隔地にある小規模農家は、 健康、男女平等、よりサステナブルな農業の実践、収入の多様化などの情報にアクセスできないことが多々あります。多くの人々がインターネットが使える範囲に限りがある遠隔地で生活しており、農作業と家事の両立に追われて正式な研修を受ける時間がほとんどない、という状態です。当社ではトワイニングコミュニティニーズ評価(TCNA)プログラムを通して、ケニアの小規模茶農家サプライチェーンが抱える問題を特定しました。
ラジオが理想的な解決策となったのです。BBCメディアアクションが行なった調査によると、遠隔地に情報を届けるための最も信頼できる手段はラジオであり、95%の人々が自宅でラジオを聴くことができ、70%の人々が毎日ラジオを聴いていることがわかりました。
2022年、当社はローナ・ヤング財団のファーマーズボイスラジオ プログラム、そして現地パートナーのNOPE(National Organisation of Peer Educators)と提携して、農業、健康、男女平等をトピックとするラジオ番組をケニアで開始。
この番組は8,400以上の世帯で聴かれ、50回の放送は大好評を得ました。そこで、気候レジリエンスをテーマにしたシリーズをさらに10ヵ月延長して放送。
英国外務国際開発省(FCDO)のWork and Opportunities for Women(WOW)イニシアチブから追加資金を得て、現地語で放送する2つのラジオ局へとシリーズを拡大することができました。
番組は農家の人々と専門家が共同で作成し、土壌の健全性、肥料の使用、総合防除、クリーンエネルギー、収入源の多様化などの幅広いトピックを扱いました。リスナーがトピックを選び、農家の人々が自身の課題や解決策を専門家と話し合うという、関心を惹きつける身近な内容となっていました。
目覚ましい成功
30万人以上の地元のサプライヤーが毎週この番組を聴き、その3分の1以上は女性でした。現地の紅茶工場が確認したフィードバックでは、リスナーから、新しいやり方を取り入れて気候変動を低減するよう努力した、茶葉の収穫量と品質が向上した、収入が上がったなどの意見が寄せられました。これまで収入を得るために木材となる樹木を伐採していた場所の、森林破壊を低減したという報告もありました。
ラジオの展開
ケニアでの成功を受け、2024年にはナイジェリアの生姜とハイビスカス農家に向けてラジオ番組を開始しました。3つのラジオ局が10ヵ月間で64回放送したこの番組は、現地の方言で語り、ナイジェリア北部の約20万人の農民が聴取しました。
次に、このプログラムをスリランカに持ち込み、6万人の小規模茶農家を対象に放送しています。農家の人々に合う形で必要不可欠な知識を提供するファーマーズボイスラジオは、よりレジリエンスの高い生計と地域社会を築く一助となり、よりサステナブルな紅茶の将来を形づくっています。