
人生における機会
Best start in life for children

多くの場合、都市部から遠く離れた紅茶コミュニティで生活している子どもたちには満足のいく教育、保護対策、権利の周知、適切な医療施設が行き届いていません。子どもたちの登校を徹底することから、栄養不足や疾病を防止することまで、当社は紅茶コミュニティの子どもたちが人生の最善のスタートを切ることができるよう取り組んでいます。

当社とSave the Childrenとのパートナーシップは2004年にはじまりました。そして、2011年以降、中国西部の雲南省滄源自治区の紅茶コミュニティの児童を支援しています。
当社の多面的な取り組みは、健康、栄養、教育、保護を支援するものであり、同時に世話をする人々、コミュニティ、公共サービスも支援します。
当社は集落の医療提供者にトレーニングを施し、施設を改善し、また、授乳と栄養などの重要な健康課題についてのコミュニティの意識向上を図ることで、子どもたちの健康を向上し、5歳以下の子どもの死亡率を下げるために尽力しています。

"Clinical indicators, such as the rate of exclusive breastfeeding and the rate of early initiation of breastfeeding, are very important for a child to survive and thrive. With the support of this project, the IYCF [infant and young child feeding] indicators have improved dramatically, and we will sustainably promote the optimal IYCF practice even after the project ends. We will continuously utilise and promote the successful experience and practices achieved from the project to promote the child’s health and development of the entire county.”
Yang Weiyi
Director of Cangyuan MCH Care Hospital
子どもたちの養育に暴力のない環境を確保し、支援から漏れる子どもが一人としていないよう徹底し、子どもたちが人生の最善のスタートを切ることができるように、コミュニティが準備を整えるため、当社は小児期早期発育支援と児童保護システムの包括的なパッケージの実行も進めています。当社は団結して子どもたちがその可能性を実現し、なりたい大人に育つことができるよう支援しています。
当社はUNICEFと共に、総人口35万人を抱えるアッサム地方の63の紅茶農園で生活している最も脆弱な状態にある女性と子どもたちの生活改善に努めています。
当社は2010年からUNICEFと協力し、栄養と医療のサービスへのアクセスの改善に取り組んでいます。また、紅茶農園で生活している若者に向けた機会の拡大に努めています。当社のプログラムにより、いくつかの若年者グループが設立されています。
これらのグループでは、特に女子にメリットがあるスキルトレーニングセッションが毎週施されて、対人能力、批判的思考(クリティカルシンキング)、自信と自尊心を重点的に取り上げています。


これらのグループは若い人々がより自信を深め、情報に基づいて判断し、より良い機会に触れ、一切の危害から自分や仲間を守ることができるように支援することを目指しています 毎月、栄養と健康に関する教育セッション(貧血の防止、食生活の多様性確保、衛生的な実践の強化など)や、鉄分と葉酸の補助的摂取を徹底するための調理のデモンストレーションとカウンセリングがあり、グループの活動をさらに完璧なものとしています。
家庭菜園と健康食品の店舗により、コミュニティの人々は栄養豊富な食品を手頃に入手できるようなりました。各茶園に設置されている児童保護委員会は子どもたちを暴力、搾取、虐待から守るためのスキルをコミュニティの人々に授けました。


当社の成果
- 2万3000人を超える児童に医療・保健面での介入を行いました。当社のプログラムは、中国滄源自治区において、6年間で5歳以下の子どもの死亡率を43.1から10.8に引き下げました(死産を除く1000人の出生に対する死者数)。これは全国平均を下回る数値です。そして、6か月以下の完全母乳による育児の率は8.7%から83.3%に拡大しました。
- これらかも数多くの児童や保護者に対応を続ける医療従事者1081人にトレーニングを施しました。
- 新たに母となった4万3000人を超える女性に、出生からの1000日間における栄養の重要性を伝達しました。
- インド、アッサム地方の紅茶農園において、過去3年間で学校中退者の68%が再就学し、65件の児童婚を回避しました。
- 栄養面におけるコミュニティ規模の介入に伴い、インド、アッサム地方の貧血の有病率は21%低下しました。これには鉄分、葉酸のサプリメント配布と家庭菜園の普及が含まれます。
- 児童を保護する仕組みが強化され、コミュニティ内で広く議論されるようになりました。
- ケニアの紅茶農園では、500冊を超える学校書籍を購入しました。トワイニング内部の従業員による資金調達の取り組みにより資金を集めて購入した書籍は、300人を超える児童のために役立っています。

イーガイとの出会い
子ども1人の母親であり、紅茶農園で働いているイーガイは、中国西部の茶の産地である雲南省で生活しています。
人里離れた山中の集落で、医療サービスへのアクセスは限られ、多くの子どもが5回目の誕生日を迎える前に死亡しています。トワイニングの児童健康プロジェクトにより、イーガイは栄養豊かな食事を調理することを学びました。
そして、自分の幼い娘を世話するためのより優れた方法をさらに理解することができました。